お知らせ

新入社員の人たちへ 「いまを見て」考えよう。

「いまを見る」ことはなかなか当たり前すぎてむずかしい。

なにせ何をどう見たら「いま」なのかがわからないし、今のどのところを見ればよいのか・・・。と、時々そんな質問を受けます。

そうですよね。たしかに「なに見たら今なのよ!」「どうやって見るのよ!」ですよね。

ワタシはその質問にいつもこう答えます。

「いまやっていること」を「淡々とやって」と。

いまやっている具体的な作業であったり、食べている物の味であったり、からだに感じている風であったり、そんなものやことを淡々と行う、感じてくださいという意味です。

「いま」がとても嫌な気分や不安なとき、それらに注目すればするほどその強さが高まってきてしまうものです。そんな高まる気分や気持ちを「耐えられる程度」にして、過ぎた考えをそこそこの考えにして、いろんなことを加味して考えられるようにできるようにすることが大切です。そううするには、まず「五感(味覚・聴覚・視覚・体感・嗅覚)」に注目していくことです。

五感は人間が生き抜くために使う「センサー」みたいなもの。何よりも優先度が高い入力情報を獲得する信号です。それに比べて「思考」は生きていくことを便利に、豊かにしてしていくためにいろんな情報を処理していく「コンピューター」みたいなものと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。

たとえば・・・
仕事がいやになってしまって、何とか逃れたいという思いが沸き上がったとき、その思いを繰り返して考えたならばきっと本当に嫌になってしまい、ある日突然やめてしまったりすることもあるかもしれません。

嫌な部分、できていない部分、怒られた部分だけが思い起こされ、ちゃんとできていること、ほめられたこと、選ばれてここにいることといったことも思いに上がらなくなってしまいがちです。ちゃんと見るべきことを見るためには負の気分、感情から視点をそらしてあげることが必要です。自分をちゃんと保つためにも偏った考えに支配されないことです。

来月にはGWがやってきます。
おそらく今年入職した人の中には、一気に疲れを出してしまう人もいるかもしれません。また、「これから何十年もこの仕事を続けるのか・・・今の仕事は合ってないな。」なんて思う人もいるかもしれません。そんな時こそ、しっかりと五感を感じて「いま」を見てください。

そこがどんな場所であろうとコロナ禍を乗り越え、努力して、選ばれてそこにいるのです。まだまだわからいことだらけで自信も無くすこともあるでしょうし、このままやっていくことが負担に感じることもあるでしょう。しかし、一時の思いだけで早々に答えを出すと、意にそわない思いに長く付きまとわれることになりかねません。

人生の答えなぞそう簡単には出るものではありませんが、「いま」を見て感じた上であらためて振り返ると「今にあった」考えや、置かれている自分が見えるのではないでしょうか。