お知らせ

ピグマリオンとゴーレム

「ピグマリオン」効果

教育現場などでよく使われる言葉で、先生が持つ期待によって生徒の能力や反応に変化が見られていく現象のことです。その期待がよくも悪くもそれに近づいていくと言われています。

最近、テレビの中継を見ていた時に学習塾でしたでしょうか、「ピグマリオン」という屋号を見たことがあります。そのあとにも近場で似たような看板を見かけました。そうですよね、予備校や学習塾にはもってこいのネーミング。先生たち、みーんな生徒に「がんばって希望をかなえてくれ!君ならできるぞ~!」という肯定的な期待もっているよという誓いの言葉をあらわしているかのようです。なんとなく先生たちの心意気を感じました。

対して・・・

「ゴーレム」効果
ピグマリオンの「よい」期待ではなく、「悪い」ほうの期待だけに注目をした時の効果と結果のことをいいます。こっちはあんまり、というかいらないですよね。

人って期待されるとそれに応えようとする一面は必ずあります。それがおおっぴらなのか、ひそやかなのかはその人仕様ですが。

期待されるということは、誰かに注目され、信頼され、託されることだと。だからその気持ちにこたえたいんだろうなと思うのです。教育の現場というと学校というイメージがありますが、考えてみれば人生は寿命が来るまでいろんなことを学ぶ「学校」のようなもの。そんな中でたくさんの人と関わり、たくさんの期待を背負っているのではないでしょうか。そして気づくのでしょう、自分が自分に期待している大切なことに。

何かの歌の歌詞にありました。「迷ったら困難な道をゆけ」と。けっこうグンッ!と心にくるフレーズだなぁと思いました。どんな期待に応えようとも、自分自身が期待するものが一番困難なのかもしれません。だから迷うのでしょうね。

この歌詞のように困難にさらされ、思い悩んで成しとげた結果は、自分自身が期待した、自分自身が好きだろうが嫌いだろうが、望もうが望むまいが、一生懸命に従い、求めて見つけ、創ってきた自分の姿。たとえその姿が目標に達していなくても、きっと納得のいくことなのだと感じています。

いまを思い悩む人はすでに困難な道を選び、もみくちゃにされながら進んでいるのでしょう。ワタシはそんなあなたの勇気と立ち向かう力に敬意を表し、最敬礼を贈りたいと思います。まだまだ道は長く続くと思いますが、決して投げ出すことなく、腐ることなく進んでいってほしいものです。

あなたは勇気のある人だから、きっと成しとげられる。ちゃんと見つけられる。

がんばれ。